ぼちぼちと進めていくITストラテジスト試験対策。今回から令和元年の午前IIです!
令和元年 午前II 問01~05
問01
エンタープライズアーキテクチャの参照モデルのうち、BRM(Business Reference Model)として提供されるものはどれか。
ア:アプリケーションサービスを機能的な観点から分類・体系化したサービスコンポーネント
イ:サービスコンポーネントを実際に活用するためのプラットフォームやテクノロジの標準仕様
ウ:参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系・システム体系と各業務モデル
エ:組織間で共有される可能性の高い情報について、名称、定義及び各種属性を相対的に記述したモデル
答え:
ウ:参照モデルの中で最も業務に近い階層として提供される、業務分類に従った業務体系・システム体系と各業務モデル
設問の中でBRMが何の略化を記載してくれているので、ここに着目して正解を選びたいところ。今回の場合「Business」に紐づけて「業務」という言葉を用いている選択肢を選びたい。
問02
官民データ活用推進基本法などに基づいて進められているオープンデータバイデザインに関して、行政機関における取組の記述として、適切なものはどれか。
ア:行政機関が保有する個人情報を産業振興などの目的でオープン化するためには、データ収集の開始に先立って個人情報保護委員会への届出が必要となる。
イ:行政機関において収集・蓄積された既存のデータが公開される場合、営利目的の利用は許されておらず、非営利の目的に限って利用が認められている。
ウ:行政機関における情報システムの設計において、情報セキュリティを確保する観点から、公開するデータの用途を行政機関同士の相互利用に限定する。
エ:対象となる行政データを、二次利用や機械判読に適した形態で無償公開することを前提に、情報システムや業務プロセスの企画、整備及び運用を行う。
答え:
エ:対象となる行政データを、二次利用や機械判読に適した形態で無償公開することを前提に、情報システムや業務プロセスの企画、整備及び運用を行う。
考えにくい選択肢を削除することで、正解する可能性を上げていきたい問題。アは個人情報を本人の許可ではなくよくわからない委員会に届出すればオープン化できるといっているところがおかしく、ウは行政機関同士の相互利用に限っているところから除外できる。残るはイとエだが…イについては非営利の利用に限っている点が怪しいので、ここはエを選びたいところ。
問03
SCOR(Supply Chain Operations Reference model)で定義しているSCMに関する実行プロセスのうち、自社にとってのSourceに当たるものはどれか。
ア:資材などの購入
イ:受注と納入
ウ:納入後に発生する作業
エ:プロダクトの生産、サービスの実施
答え:
ア:資材などの購入
Supply Chainの実行のSourceは何か、ということなので、一番元っぽい選択肢を選べば良い。
問04
EMS(Electronics Manufacturing Services)の説明として、適切なものはどれか。
ア:相手先ブランドで販売する電子機器の設計だけを受託し、製造は相手先で行う。
イ:外部から調達した電子機器に付加価値を加えて、自社ブランドで販売する。
ウ:自社ブランドで販売する電子機器のソフトウェア開発だけを外部に委託し、ハードウェアは自社で設計製造する。
エ:生産設備をもつ企業が、他社からの委託を受けて電子機器を製造する。
答え:
エ:生産設備をもつ企業が、他社からの委託を受けて電子機器を製造する。
「Manufacturing」という言葉の意味を知っていれば答えれる問題だが…、それほど難しい内容でもないので、ここは答えをしっかりと覚えてしまいたいところ。
問05
システム開発における発注者と受注者であるベンダとの契約方法のうち、実費償還型契約はどれか。
ア:委託業務の進行中に発生するリスクはベンダが負い、発注者は注文時に合意した価格を支払う。
イ:インフレ率や特定の製品の調達コストの変化に応じて、あらかじめ取り決められた契約金額を調達する。
ウ:契約時に、目標とするコスト、利益、利益分配率、上限額を合意し、目標とするコストと実際に発生したコストの際に基づいて利益を分配する。
エ:ベンダの役務や技術に対する報酬に加え、委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダに支払う。
答え:
エ:ベンダの役務や技術に対する報酬に加え、委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダに支払う。
これは問題文と選択肢をよく読めば答えがわかる問題なので正解を選びたいところ。「実費償還型」とあるので「委託業務の遂行に要した費用の全てをベンダに支払う」とあるエが正解となる。
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