ぼちぼちと進めていくITストラテジスト試験対策。今回は平成30年春期午前IIの第4回です!
平成30年春期 午前II 問16~20
問16
XBRLに関する記述として、適切なものはどれか。
ア:XBRLによって、決算などに伴う集計、法廷書類の作成を自動化することを容易にする。
イ:XBRLによって表現される勘定科目体系は、会計基準ごとに固定であり、個別に定義することはできない。
ウ:XBRLは、企業外部向けの財務会計情報の開示に利用できるが、企業内部向けの管理会計情報としては利用できない。
エ:XBRLは、企業の財務諸表の情報を複数企業間において交換するための国際的なEDI標準である。
答え:
ア:XBRLによって、決算などに伴う集計、法廷書類の作成を自動化することを容易にする。
言葉を知らないと答えにくい問題。怪しい選択肢を除外して、できるだけ正解の可能性を上げたいところ。今回の場合、ウは「外部向けに使えるのに内部向けに使えない」とあり、少し怪しいので、この選択肢は除外できる。
問17
TOCの特長はどれか。
ア:個々の工程を個別に最適化することによって、生産工程全体を最適化する。
イ:市場の需要が供給能力を下回っている場合に有効な理論である。
ウ:スループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
エ:生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論である。
答え:
ウ:スループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
この問題も言葉を知らないと答えにくい問題。ただ正解が特徴的(式が記載されている)なので、覚えてしまいたいところ。
問18
ティアダウンの説明はどれか。
ア:市場の要求である”要求品質”と、提供する側の技術である”技術特性”の2元表を作成し、顧客の要求を満たすための機能を明確にする手法
イ:整理・整頓することで事故やけがの防止や作業効率の低下を防ぐ活動
ウ:他社の製品を分解し、分析して自社製品と比較することによって、コストや性能面でより高い競争力を持った製品を開発する手法
エ:物作りの仕組みの中の無駄を、現場の知恵を出し合って排除する活動
答え:
ウ:他社の製品を分解し、分析して自社製品と比較することによって、コストや性能面でより高い競争力を持った製品を開発する手法
ティアダウンは英語で「取り壊す・破壊する」という意味なので、英語がわかれば正解できる問題。他社製品を破壊(分解)して分析する。「ダウン」だけに注目してイを選ばないようにしたいところ。
問19
リーダーシップのコンティンジェンシー理論の説明はどれか。
ア:権限行使と命令統制による労務管理を批判し、目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効だとしたもの
イ:恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性をモデル化し、これを評価や育成の基準にしたもの
ウ:人間の基本欲求を低次から、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求と階層化したもの
エ:唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない、という考え方に基づいて、リーダーの特性や行動と状況の関係を分析したもの
答え:
エ:唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない、という考え方に基づいて、リーダーの特性や行動と状況の関係を分析したもの
「コンティンジェンシー理論とは経営管理論における考え方の一つで、組織構造というものはどのような環境に置かれようと最適となるような形式が存在しないため、周囲の変化に応じて絶えず変化をさせつつ経営する必要があるという理論。」
この問題も言葉を知らないと答えにくい問題なので、ここで覚えてしまいたいところ。
問20
問題解決に当たって、現実にとらわれることなく、理想的なシステムを想定した上で、次に、理想との比較から現状の問題点を洗い出し、具体的な改善案を策定する手法はどれか。
ア:系統図法
イ:親和図法
ウ:線形計画法
エ:ワークデザイン法
答え:
エ:ワークデザイン法
設問が単語だけの問題は、言葉を知らないと答えにくいが、問20のようにある程度、設問の中で言葉の意味が説明されている場合、たとえ言葉を知らなかったとしてもそこを突破口として正解をつかみ取りたい。今回の場合は、「理想的なシステムを想定」というところに着目して、「理想的なシステム=ワーク」、「想定=デザイン」からエを選びたい。最初はかなりこじつけに近く感じられるかもしれないが、慣れると知らない単語でもある程度正解を選びやすくなる。
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