ぼちぼちと進めていくITストラテジスト試験対策。今回から午前IIは4つ目の過去問に突入です!
平成30年秋期 午前II 問01~05
問01
IDEALによるプロセス改善の取組みにおいて、図のbに当てはまる説明はどれか。ここで、ア~エはa~dのいずれかに対応する。
ア:解決策を作り、その先行評価・試行・展開を行う。
イ:改善活動の優先順位を設定し、具体的な改善計画を作成する。
ウ:活動を分析してその妥当性を確認し、次のサイクルの準備を行う。
エ:業務の現状を調査して可視化し、改善ポイントを明らかにする。
答え:
イ:改善活動の優先順位を設定し、具体的な改善計画を作成する。
わかりやすいところから埋めていけばよい。
一番わかりやすいのはウ。これは「次のサイクルの準備を行う」とあるので一番最後のdに該当する。その次はエで、「業務の現状を調査」とあるので一番最初に行う作業なのでaになる。現状を把握したら、優先順位を決めて計画を立てる必要があるので、イがbに対応する。
問02
SOAの説明はどれか。
ア:会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって、業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法。
イ:企業の業務プロセス、システム化要求などのニーズと、ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し、どれだけ乖離しているかを分析する手法。
ウ:業務プロセスの問題点を洗い出して、目標設定、実行、チェック、修正行動のマネジメントサイクルを適用し、継続的な改善を図る方法。
エ:利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって、業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法
答え:
エ:利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって、業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法
言葉を知らないと答えれない問題。ちなみにSOAはサービス指向アーキテクチャ(Service-oriented architecture)の略語。気休め程度だが、選択肢ウについては、問01でIDEALと問題文に書かれていたので除外できる。
問03
ある企業では、顧客データについて、顧客を性別・年齢層・職業・年収など複数の属性を組み合わせてセグメント化し、蓄積された大量の購買履歴データに照らして商品の購入可能性が最も高いセグメントを予測している。このときに活用される分析手法はどれか。
ア:ABC分析
イ:SWOT分析
ウ:競合分析
エ:決定木分析
答え:
エ:決定木分析
SWOT分析は強み、弱み、機会、脅威のカテゴリーで分析するものなので、まず除外できる。競合分析についても、言葉から属性と関係なさそうなのでこれも外せる。あとはアを選ぶかエを選ぶかの2択なので日ごろの行いが物をいう(´・ω・`)
問04
構造化インタビューの手法を用いた意見の収集形態はどれか。
ア:参加者にテーマだけを提示し、そのテーマに対し、意見の収集、要約、配布、再度の意見の収集を繰り返すことで、集約した意見を収集した。
イ:熟練したインタビュアが、議論を一定の方向に絞りながら、会議の参加者の自由な意見を収集した。
ウ:調査項目を全て決めてから、決められた順序で質問することで、インタビュアの技量に左右されない意見を収集した。
エ:批判厳禁、自由奔放、質より量、他人の意見の活用などを基本ルールとして、多様で新たな意見を収集した。
答え:
ウ:調査項目を全て決めてから、決められた順序で質問することで、インタビュアの技量に左右されない意見を収集した。
まずエはブレーンストーミングなので除外できる。イについても構造化っぽい要素が見当たらない選択肢なのでこれも除ける。残るはアとウだが、アは構造化というよりサイクル的な手法で、ウは決められた順序と構造化のイメージに近いので、ここからウを選択できる。
かなり無理やりに感じる選択手法かもしれないが、本番で過去問が再出された際に思い出すには、このように無理やりでもイメージを付けて覚えてしまうのが有効。
問05
共通フレーム2013によれば、要件定義プロセスの活動内容には、利害関係者の識別、要件の識別、要件の評価、要件の合意などがある。このうちの要件の識別において実施する作業はどれか。
ア:システムのライフサイクルの全期間を通して、どの工程でどの関係者が参画するかを明確にする。
イ:抽出された要件を確認して、矛盾点や曖昧な点をなくし、一貫性がある要件の集合として整理する。
ウ:矛盾した要件、実現不可能な要件などの問題点に対する解決方法を利害関係者に説明し、合意を得る。
エ:利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
答え:
エ:利害関係者から要件を漏れなく引き出し、制約条件や運用シナリオなどを明らかにする。
問題文に記載されている活動内容と選択肢を紐づけてみればよい。「利害関係者の識別」はア、「要件の識別」はエ、「要件の評価」はイ、「要件の合意」はウとなる。
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