ぼちぼちと進めていくITストラテジスト試験対策。今回は平成28年秋期午前IIの第4回です!
平成28年秋期 午前II 問16~20
問16
XBRLを説明したものはどれか。
ア:企業内又は企業間で使用される複数の業務システムを連携させることにより、データやビジネスプロセスの効率的な統合が可能となる。
イ:小売店の端末からネットワーク経由で発注を行うことによって、迅速かつ正確な発注作業が実現でき、リードタイムの短縮や受発注業務の効率向上が可能となる。
ウ:財務報告用の情報の作成・流通・利用ができるように標準化した言語であり、適用業務パッケージやプラットフォームに依存せずに財務情報の利用が可能となる。
エ:通信プロトコルやデータフォーマットの標準的な規約を定めることによって、企業間での受発注、決済、入出荷などの情報の電子的な交換が可能となる。
答え:
ウ:財務報告用の情報の作成・流通・利用ができるように標準化した言語であり、適用業務パッケージやプラットフォームに依存せずに財務情報の利用が可能となる。
用語を知らないと正解が難しい問題。「財務報告用の情報の標準化」と覚えておこう。
問17
ボランタリーチェーンを説明したものはどれか。
ア:加盟店が一定のロイヤリティを本部に支払って、本部の経営ノウハウ、商標、サービスマークなどを用いて販売活動を行う。
イ:生産者・卸売業者・小売業者の間で、購買、生産、販売及び物流の一連の業務を全体最適の視点から見直し、納期短縮や在庫削減を図る。
ウ:複数の小売業者が独立性を維持しながら、一つのグループとして、仕入れ、宣伝、販売促進などを共同で行う。
エ:本部が複数店舗の仕入れを一括して行い、各店舗は本部の経営方針に基づいた販売活動に専念する。
答え:
ウ:複数の小売業者が独立性を維持しながら、一つのグループとして、仕入れ、宣伝、販売促進などを共同で行う。
用語を知らないと答えにくい問題ではあるが、ある程度問題文や選択肢から絞り込みたいところ。選択肢からまず除外できるのは、アとエ。これはおそらくフランチャイズに関連したことを言っていると考えられる。あとは問題文の用語に「チェーン」という言葉があるので、「繋がり」をイメージして選択肢を選びたいところだが…『一つのグループ』に着目して結び付けることができれば正解できる。このあたりは、割と強引な結び付けでもあるので、過去問をひたすら解いて慣れていきたい。
問18
TOCの説明はどれか。
ア:個々の工程を個別に最適化することによって、生産工程全体を最適化する。
イ:市場の需要が供給能力を下回っている場合に有効な理論である。
ウ:スループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
エ:生産プロセス改善のための総投資額を制約条件として確立された理論である。
答え:
ウ:スループット(=売上高-資材費)の増大を最重要視する。
用語を知らないと答えにくい問題。ただこの問題は、式が含まれた選択肢が正解で、特徴のある問題なので覚えてしまおう。
問19
BCM(Business Continuity Management)において考慮すべきレジリエンスの説明はどれか。
ア:競争力の源泉となる、他社に真似のできない自社固有の仕組み
イ:想定される全てのリスクを回避して事業継続を行う方針
ウ:大規模災害などの発生時に事業の継続を可能とするために事前に策定する計画
エ:不測の事態が生じた場合の組織的対応力や、支障が生じた事業を復元させる力
答え:
エ:不測の事態が生じた場合の組織的対応力や、支障が生じた事業を復元させる力
設問に用語の正式名称が記載されているので、これをとっかかりに設問から探せる。Business=ビジネス、Continuit=継続、Management=マネージメントなので、ここからまずはアを除外できる。設問はレジリエンス=回復力について聞いているので、「復元」について述べているエが正解となる。
問20
コンピテンシモデルの説明はどれか。
ア:権限行使と命令統制による労使管理を批判し、目標管理制度や経営参加制度などによる動機付けが有効であるとしたもの
イ:最適なリーダーシップの唯一のスタイルは存在せず、望ましいリーダーシップのスタイルは、状況に応じて異なるとしたもの
ウ:人材の評価や育成の基準とするために、恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性を定義したもの
エ:人間の基本的欲求を低次から、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求としたもの
答え:
ウ:人材の評価や育成の基準とするために、恒常的に成果に結び付けることができる個人の行動や思考特性を定義したもの
これも用語を知らないと答えれない問題。選択肢の中には、他の問題で出題されていた用語も出てきているので、ひたすら過去問を解いていくことで知識を付けていきたい。
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