ぼちぼちと進めていくITストラテジスト試験対策。午前II対策はこれでいったん一区切りです!
平成28年秋期 午前II 問21~25
問21
人事考課の際、考課者が陥りやすい傾向の説明のうち、ハロー効果を説明したものはどれか。
ア:考課者の自身欠如や個人的感情から、評価が甘くなってしまうこと
イ:事実を確認せずに、理論的に関係がある項目に対して同等の評価をすること
ウ:評価項目の一部が飛びぬけて高いと、他の項目も根拠なく高評価になること
エ:部下の勤務状況を十分に把握していないので、評価が標準に集中してしまうこと
答え:
ウ:評価項目の一部が飛びぬけて高いと、他の項目も根拠なく高評価になること
用語を知らないと選びにくい問題。「評価項目の一部が飛びぬけて高い」=「ハロー」と結び付けて覚えよう。
問22
次の条件において、A社の連結損益計算書を作成した場合の連結売上高は何百万円か。
【条件】
A社は、B社の株式の80%を取得している。
B社は、C社の株式の60%を取得している。
B社は、D社の株式の20%を取得している。ただし、役員の派遣などはない。
A社の売上高は、700,000百万円であり、その10%は、B社に対するものである。
B社の売上高は、350,000百万円であり、その20%は、D社に対するものである。
C社の売上高は、250,000百万円である。
D社の売上高は、200,000百万円である。
A社とB社、B社とD社以外の相互間取引はない。
ア:12,300
イ:13,000
ウ:13,600
エ:14,300
答え:
12,300
「連結決算」の対象となる売上がどれかを聞かれている問題。あまり多く出題される問題ではないので、出たらラッキー程度に、以下の条件を覚えておこう。
今回の場合、この条件に当てはめると、D社は議決権の過半数(株式の過半数)を保有していない&役員の派遣などがないことから連結決算の対象とならない。また、A社の売上の10%はB社に対する売上なので、これは除く必要がある、ということで計算するとアが正しい。
問23
ソフトウェア開発を下請事業者に委託する場合、下請代金支払遅延等防止法に照らして、禁止されている行為はどれか。
ア:継続的な取引が行われているので、支払条件、支払期日等を記載した書面をあらかじめ交付し、個々の発注書面にはその事項の記載は省略する。
イ:顧客が求める仕様が確定していなかったので、発注の際に、下請事業者に仕様が未記載の書面を交付し、仕様が確定した時点では、内容を書面ではなく口頭で伝えた。
ウ:顧客の都合で、仕様変更の必要が生じたので、下請事業者と協議の上、発注する費用の増加分を下請代金に加算することで仕様変更に応じてもらう。
エ:振込手数料を下請事業者が負担する旨を発注前に書面で合意したので、親事業者が負担した実費の範囲内で振込手数料を差し引いて下請代金を支払う。
答え:
イ:顧客が求める仕様が確定していなかったので、発注の際に、下請事業者に仕様が未記載の書面を交付し、仕様が確定した時点では、内容を書面ではなく口頭で伝えた。
常識的に考えてあり得ない選択肢を選べば良い。仕様の合意を書面に残さず、口頭で伝えたのみは確実に揉める。。。
問24
シングルサインオンの実装方法の特長のうち、適切なものはどれか。
ア:クッキーを使ったシングルサインオンの場合、サーバごとの認証情報を含んだクッキーをクライアントで生成し、各サーバ上で保管、管理する。
イ:クッキーを使ったシングルサインオンの場合、認証対象のサーバを、異なるインターネトドメインに配置する必要がある。
ウ:リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合、認証対象のWebサーバを、異なるネットドメインに配置する必要がある。
エ:リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合、利用者認証においてパスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。
答え:
エ:リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合、利用者認証においてパスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。
よく見かける・・・気がする問題なので、シングルサインオンといえば「ディジタル証明書」と覚えておきたいところ。
問25
無線LANのセキュリティ方式としてWPA2を選択するとき、利用される暗号化アルゴリズムはどれか。
ア:AES
イ:ECC
ウ:RC4
エ:RSA
答え:
ア:AES
無線LANのセキュリティ方式というだけあってよく聞く言葉なので、答えやすい問題。AESと覚えておこう。
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