reCAPTCHAとは?
reCAPTCHAとは、Google社が提供するキャプチャ(CAPTCHA)認証システムで、現在はv2とv3のバージョンを利用することができる。
v2では下図のようなキャプチャが表示され、チェックを入れた上で、指定の画像を選ぶ操作を行うことで、画面の操作を行っているのが人間である(=botではない)ことを認証する。
v3は現在の最新バージョンのreCAPTCHAで、v2とは違い、ユーザーがreCAPTCHAが設置されているページで行った動作を元に自動判別するため、ユーザーに余計な文字入力や選択を行う負荷をかけずに、人間かbotのいずれであるかを判断することができる。
Marketoでは2022年09月28日現在、v3にのみ対応しているため、これ以降はv3についてのみ記述を行う。
初期設定
現在の環境でreCAPTCHAを使用することができるか否かは、管理ページにて「CAPTCHA」メニューが表示されているかで確認できる。
初期セットアップは、以下ページに方法が記載されている。
reCAPTCHA v3 のセットアップ
フォームへの設定方法
reCAPTCHAを有効にするかどうかは、フォームごとに設定することができる。
前述の初期セットアップが完了していれば、フォームのセットアップ項目としてCAPTCHAが設定できるようになっているので、そこから有効無効を切り替えることができる。
有効にすると、フォームでは下図のような形で表示される。
※プライバシーマークは表示されない。
詳細な手順は、以下ページに記載されている。
Marketo Formsでの CAPTCHA の有効化
reCAPTCHAを設定したフォームが提出されると、以下のようなアクティビティが記録される。
◆CAPTCHA Provider
CAPTCHAの種別(現状、reCAPTCHAのみ)
◆CAPTCHA Normalized Score
TRUSTED:人間の操作によるフォーム提出(スコアが0.5以上)
SUSPICIOUS:botの可能性が高いフォーム提出(スコアが0.5未満)
MISSING:スコアの取得に失敗した
QUOTA:reCAPTCHAの月ごとの使用制限(100万回)に達した
FAILED:処理中にエラーが発生した
◆CAPTCHA Raw Score
reCAPTCHAが設置されたフォームでの利用者の操作を、reCAPTCHAが判定したスコア。「CAPTCHA Normalized Score」で使用される。
※スコアが0.5以上だと人間、未満だとbot判定。
今後のバージョンアップ予定
今後、以下のバージョンアップが予定されている。
- 送信とともに reCAPTCHA に記録される「アクション」パラメーターを定義する機能。
- 特定のスコアしきい値を満たさない提出物をブロックまたは破棄する機能
- フォームでの CAPTCHA の有効化または無効化に関する制御の拡張
- 追加の言語サポート
- reCAPTCHA 法的免責事項のカスタマイズ
補足事項
この記事は、2022年9月28日現在の情報を元に記載しています。
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