午後Iは免除で受けてないので、午後IIの振り返り。正解はすでにIPAのサイトで公開されているので、そちらのページも参照のこと。
過去問題 令和4年度秋期試験
各問題に記載している解説は、自分が試験のときにどう考えたかの振り返りです。今回は25問中21問正解だったので、けっこう正解できた!
間違った解答をしてしまったものもありますが、それはご愛嬌ということで(´・ω・`)
問1
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば,プロジェクトマネジメントのプロセス群には,立ち上げ,計画, 実行,管理及び終結の五つがある。これらのうち,”変更要求”の提出を契機に相互作用するプロセス群の組みはどれか。
ア:計画、実行
イ:実行、管理
ウ:実行、終結
エ:管理、終結
過去問の再録。(令和2年度 秋期など)
正解は「イ:実行、管理」。
「変更要求」なんで、変更した内容を管理しなきゃなんだろなー、という感じでまずはイ、エにしぼりこみ。後は『実行』か『管理』の2択になるわけですが…要求を契機に、とか問題にあるので、『実行』を選択して、無事に正解でした。
問2
プロジェクトマネジメントにおけるプロジェクト憲章の説明として,適切なものはどれか。
ア:組織のビジョン、目標及びビジネスニーズとともに、プロジェクトが提供するプロダクト、サービス、又は所産の特性を明確にした文書
イ:どのようにプロジェクトを実施し、監視し、管理するのかを定めるために、プロジェクトを実施するためのベースライン、並びにプロジェクトの実行、管理、及び終結の方法を明確にした文書
ウ:プロジェクトの最終状態を定義することによって、プロジェクトの目的、成果物、要求事項及び境界を含むプロジェクトスコープを明確にした文書
エ:プロジェクトを正式に許可する文書であって、プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし、ビジネスニーズ、目標、期待される結果などを明確にした文書
これも過去問の再録。(平成30年春期など)
正解は「エ:プロジェクトを正式に許可する文書であって、プロジェクトマネージャを特定して適切な責任と権限を明確にし、ビジネスニーズ、目標、期待される結果などを明確にした文書」。
プロジェクト憲章なんで、プロジェクトがどうあるべきか、といった大きなことが書いてあるかなーというイメージで選択肢を見てみると…
ア:『プロジェクトが提供するプロダクト、サービス、又は所産の特性を明確にした』とあるので、「スコープ」の話を言っている。
イ:『どのようにプロジェクトを実施し、監視し、管理するのかを定める』とあるので、これは「マネジメント」の話。
ウ:『プロジェクトスコープを明確にした文書』とあるので、これもアと同じく「スコープ」の話。
エ:『プロジェクトを正式に許可する文書』と言っているのでなんか大きなことを言っていそうな感じの選択肢。
正解は1つであることを考えると、同じ『スコープ』の話をしているアとウが正解である可能性は低いのでこれは消去できそう。あとは「マネジメント」か「プロジェクトを正式に許可」かの2択ですが、これは憲章というくらいだから大きなこと言ってそうというイメージに従って、エを選んで正解することができました。
問3
JIS Q 21500:2018(プロジェクトメネジメントの手引)において、管理のプロセス群を構成するプロセスのうち、WBSが主要なインプットの一つとして示されているものはどれか。
ア:スコープの管理
イ:品質管理の遂行
ウ:変更の管理
エ:リスクの管理
おそらく新たに作成された問題。
正解は「ア:スコープの管理」。
この問題に成功できるかどうかは「WBS」という言葉を知っているかどうかにかかっている気がする。まぁSEとかPGでご飯を食べている人なら、「WBS」はよく使うはずなので、知っている人の方が多い気もしますが。ちなみに意味は以下の通り。
Work Breakdown Structureは、プロジェクトを理解し管理する上で、プロジェクトの各工程を各担当者の作業レベルまで展開し木構造にまとめたもの。どのレベルまで展開するかはプロジェクトの全メンバーが作業内容を「具体的に〇〇をする」と理解出来るレベルまでに分解するのが理想であるが、最低でも作業担当者とプロジェクト管理者の理解が得られるレベルまでは必要である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Work_Breakdown_Structure
「WBSが工程を作業に分解したもの」ということを意識して選択肢を見てみると、『品質管理』、『変更管理』、『リスク管理』ではなく、『スコープの管理』が正解としてしっくりくる。
問4
プロジェクトマネジメントで使用する責任分担マトリックス(RAM)の一つに、RACIチャートがある。RACIチャートで示す四つの”役割又は責任”の組合せのうち、適切なものはどれか。
ア:実行責任、情報提供、説明責任、相談対応
イ:実行責任、情報提供、説明責任、リスク管理
ウ:実行責任、情報提供、相談対応、リスク管理
エ:実行責任、説明責任、相談対応、リスク管理
過去問の再録。(平成26年春期など)
正解は「ア:実行責任、情報提供、説明責任、相談対応」。
この問題については、たまたま試験前に過去問で別の似たような問題を見てて運良く覚えていた…というのもあって正解できていたりw
この問題を正攻法で解こうとすると、RACIの内容が何か、ということを覚えていないと解けない問題ではありますが…悪あがきをするならば、選択肢で挙げられている要素を並べてみて、違和感のある一つを上げてみるのも手かもしれない。
今回は、「実行責任」「情報提供」「説明責任」「相談対応」「リスク管理」の5つが挙げられているが、この中では「リスク管理」だけが少し毛色の違う話をしていて怪しい。なので、それ以外の4つが挙げられげられているアが正解と導き出せる…かもしれない。
問5
チームの発展段階を五つに区分したタックマンモデルによれば、メンバーの異なる考え方や価値観が明確になり、メンバーがそれぞれの意見を主張し合う段階はどれか。
ア:安定期(Norming)
イ:遂行期(Performing)
ウ:成立期(Forming)
エ:動乱期(Storming)
過去問の再録。(平成29年春期)
正解は「エ:動乱期(Storming)」。
問題文にある『メンバーの異なる考え方や価値観が明確になり』という文言から考えると、みんながチームに慣れてきた時期だと考えられる。そのため、「イ:遂行期(Performing)」は外せる。また『それぞれの意見を主張し合う』ともあるので安定しているとは思えないことから、「ア:安定期(Norming)」も違う。
残るのは『イ:遂行期(Performing)』か『エ:動乱期(Storming)』だが、遂行期だといろいろ乗り越えてバリバリチームとして活動していってる感が強いので、喧々諤々「動乱」が起きている感じなので、「エ:動乱期(Storming)」を導き出すことができた。
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